●当事者会フォーラム② ~フォーラム質問内容~


当事者会フォーラム①の続きです。

時間の関係で、全ての質問に答えることができませんでした。
指名されたら答えるという方式で、「つむぎ 発達障害当事者会」では(4)の質問にご指名をいただきました。
また、言い残したこととして、(7)の質問に自発的に回答しました。
さらに、最後の「集団とは?」という質問についても自発的に回答しました。

(1)当事者会として発達障害者支援センターをどのような存在と捉えているのか。
発達障害に関して、当事者、ご家族、支援者、自治体関係者等に向けて幅広い情報提供を行っているところ。
発達障害の確定診断を受けて最初に訪ねようと思う行政機関という意見もあった。
「つむぎ 発達障害当事者会」として、当事者会運営について相談したいと思ったこともある。しかし、平日しか空いていないため相談することが難しいと感じた。

(2)当事者会として発達障害者支援センターに連携をしたいか、したくないのか。
連携したい意向。連携したい内容は以下の通り。
①当事者会運営に関する相談にのってほしい。
②当事者会だけでは受け入れ困難な方への対応。(その方を適切な社会資源に繋げる等)
③各当事者会の紹介。

(3)なぜ当事者会を始めようと思ったのか(きっかけ)。
行政をはじめ、「発達障害」に関して特化した情報が得られない以上、当事者の話を聞く必要を切に感じたから。私たち以外にも同じ思いの人たちは必ずいると思ったから。
今年3月まで存在していた、旧「みどる」での3年間の活動を通じて、「つむぎ」は以
下のような必要性を謳っている。

①自分が初めて当事者会に参加したときの、受け容れられた、という安心感の継承。
②発達障害当事者および企業人、支援者が協働できる社会を目指し、相互理解を促進すること。
③発達障害当事者の雇用の場とキャリアアップの機会の創出ができるよう努めること。

(4)専門家は、当事者だけでは運営は難しい(支援が必要)と言っているが当事者会としては、どう考えているのか(率直な意見を下さい)。
※「つむぎ」が指名を受けた質問
「当事者だけでは運営が難しい」というよりは、当事者会運営に必要な知識や技術がないまま、運営側に回る当事者が多い点に問題があると思われる。
これは私自身の反省点でもある。
その反省点から、精神保健福祉士の資格を取得をした。
この問題に対しては、例えば「認知症サポーター養成講座」のように、「ピアサポーター養成講座」といったような研修会を開催することを望む。
研修を受け終わった団体には認定証を配布するというシステムはどうだろうか。
このように、「ピアサポーター養成講座」の制度化をすることを提案する。 

⇒これに対しての質問:
そうすると、当事者会の運営に専門家を入れる必要はないということですね?

⇒回答:
専門家を入れるのが嫌なわけではない。
しかし私は、当事者会の運営そのものが「人生のリカバリー」に繋がった。
その経験から、運営側に専門家が1人入って当事者が1人入れなくなるよりも、当事者のためにその枠を使いたい。

(5)当事者が困っている点は何ですか。(茶話会等で話題にあがることを教えて下さい)
①障害者枠で仕事を探す際、身体障害者優先で、発達障害者を採用してくれないことが多い。採用してくれても、知的障害と同じ扱いを受けることが多い。
②障害者枠で就労が決まったものの、やりがいのある仕事がなく、実質的に「社内ニート」状態である。障害があっても、キャリアアップの機会がほしい。
③職場から、今の職場で働き続けたいなら、精神保健福祉手帳を取るように勧められた。
④障害者就労の中に、自分が希望するような職種がない。
⑤発達障害=ASDっていうイメージが強く、発達障害に理解があったとしても、ADHDに理解がないことも多い。ASDの方は単調作業が得意で、一つのことに対して集中力を発揮することが多いけれど、ADHDの方は単調作業が苦手で集中力が弱いことが多い。
⑥発達障害だと分からずに、向かない仕事に就いてしまった。転職しようにも、年齢的に業界を変えることは難しい。
⑦疲れやすくてぐったりしていることが多い。
⑧自己研鑽のために資格取得をしたいけれど、仕事だけで精一杯でその元気がない。

(6)当事者会を運営していく上で、実際にどのような工夫をされていますか。円滑に運営するコツなどを教えて下さい(運営上の苦労をふまえて、教えて下さい)
①話し合いをした際の記録(議事録)はきちんと残す。
②ルールやタイムテーブルなどは出来る限り文字にし、箇条書きして分かりやすく視覚化する。
③ルールを守らなかった人にはきちんと注意をする。
④チャットなどの文字ではなく、なるべく対面で話し合いをする。
⑤会が終わったら、必ず振り返りをする。その際に、お互いにねぎらいの言葉をかける
⑥傾聴の技法や制度に関すること、精神医学(発達障害含む)に関すること、グループワークの理論、運営論など、当事者会運営に必要な知識や技術を身につける。そのために、日々、自己研鑽に励む。
 
(7)当事者会に必要な支援は、どんな支援を望んでいますか。また発達障害者支援センターを含めた支援機関に望むことは何ですか。
※「つむぎ」が自発的に答えた質問
①当事者会運営に関する相談にのってほしい。
とはいっても、実際に相談しようと思った時に、土日開所していなくて相談できなかった。
今後は、せめて月1回でもいいから、土日楷書も検討してほしい。
②当事者会だけでは受け入れ困難な方への対応。(その方を適切な社会資源に繋げる等)当事者会として紹介することもできるが、逆ギレされるケースもある。
その場合は間に入っていただきたい。
③当事者会運営に必要な知識や技術を身につけるための「ピアサポーター養成講座」の実施と制度化。

その他:「集団についてどう思うか?」

⇒「つむぎ」が自発的に回答:
私の座右の銘として、「傷つけるのも人、それを癒やすのも人」というのを大切にしている。
当事者会運営の中で、傷ついたり辛い思いをしたこともある。
現に「つむぎ 発達障害当事者会」も、一度解散し、名前を変えて4月からリニューアルしている。
しかし、その傷を癒やしてくれたのも人だった。
支えてくれたのも人だった。
そして、人との関わりの中でしか得られない安心感もあった。
だから、「発達障害当事者会」という集団は必要だと私は思う。